キヤノンメディカルシステムズ/ディープラーニングを用いて設計した画像再構成技術を搭載 16列マルチスライスCTの販売開始(2023.12.6)

キヤノンメディカルシステムズ/ディープラーニングを用いて設計した画像再構成技術を搭載 16列マルチスライスCTの販売開始(2023.12.6)

 キヤノンメディカルシステムズ(本社︓栃木県大田原市)は、ディープラーニングを用いて設計した画像再構成技術 AiCE-iを 16 列マルチスライス CT に標準搭載した「Aquilion Lightning / i Edition(アクイリオン ライトニング アイ エディション)」及び「Aquilion Start / i Edition(アクイリオン スタート アイ エディション)」の国内販売を 11 月 27 日より開始した。これにより、現在販売しているキヤノン製 CT は、16 列から 320 列までの全セグメントに AiCE を搭載し、より多くの施設で高画質かつ低被ばくな検査の提供を可能にする。
 AiCE-i は、AI技術であるディープラーニングを用いて設計した画像再構成技術です。ノイズ成分とシグナル成分を識別し、分解能を維持したままノイズを選択的に除去する。これまで当社のフラッグシップ CT で培われてきたこの技術は、世界中の大学病院や中核病院を中心に導入され、優れた画質改善効果ならびに、さらなる被ばく低減効果が報告されている。16 列 CT は、小規模病院や診療所を中心として多くの施設で導入されており、国内の CT 市場の中でも16 列 CT の導入率は約 53% と、最も多い割合を占めています。今回、上位機種で培った技術であるAiCE-i を搭載する 16 列マルチスライス CT 「Aquilion Lightning / i Edition」 と 「Aquilion Start / i Edition」 の新製品 2 機種の販売を開始することで、診療所などの地域医療に寄り添う多くの施設へ高画質かつ低線量撮影の提供を実現する。AiCE-i 搭載の 16 列マルチスライス CT を通して、より多くの患者へ高品質な医療の提供に貢献する。

■主な特長

Advanced intelligent Clear-IQ Engine – integrated:AiCE
高品質なMBIR (Model Based Iterative Reconstruction)データを教師データとしてDCNN(ディープコンボリューションニューラルネットワーク)をトレーニングすることで、従来の画像再構成法より高いノイズ低減効果と微細構造の描出能向上が期待できる。また、高いノイズ低減効果により、低線量撮影下においても高品質な画像の描出を実現し、撮影時における患者の被ばく線量を最大で80%低減する。新たな再構成ユニットに搭載したことで、省スペースを維持して導入コストを抑えられる。

Single Energy Metal Artifact Reduction:SEMAR
最上位機種にも搭載している金属アーチファクト低減技術SEMARを標準搭載している。体内に金属構造物が留置されている場合、その周辺にはアーチファクトが発生し描出される画像での診断が困難となるが、SEMARにより体内に金属構造物を留置している患者の撮影においても、アーチファクトの少ない画像を描出する。

豊富な臨床アプリケーション
体脂肪面積計測ソフトウェアや高精度サブトラクション技術を用いた解析など、従来専用ワークステーションがなければ行えなかった臨床アプリケーションも必要に応じて装置本体に搭載可能。施設の検査ニーズに合わせて、機能のカスタマイズが行える。

コンパクト設計
架台開口径は780mmと広い検査空間を維持しながら、最小設置面積が9.8m2とコンパクトな設計となっている。多数の先進技術を搭載するCTでありながら省スペース設計を実現し、限られた設置スペースでも優れた検査環境を実現するCTの導入が可能。

問い合わせ=キヤノンメディカルシステムズ 広報室
TEL:0287-26-5100

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