キヤノンメディカルシステムズ/新たなフラッグシップ CT 「Aquilion ONE / INSIGHT Edition」販売(2023.12.03)

キヤノンメディカルシステムズ/新たなフラッグシップ CT 「Aquilion ONE / INSIGHT Edition」販売(2023.12.03)

 キヤノンメディカルシステムズ(本社︓栃木県大田原市)は、同社フラッグシップ CT であるエリアディテクタ―CT(以下 ADCT)「Aquilion ONE(アクイリオン ワン)」と、高精細 CT 「Aquilion Precision(アクイリオン プレシジョン)」で培った技術を継承、刷新し、超解像画像再構成技術と AI を活用した自動化技術を搭載した、新たなフラッグシップ CT となる高精細 ADCTAquilion ONE / INSIGHT Edition(アクイリオン ワン / インサイト エディション)の国内販売を開始した。
 本製品は、従来の約8倍の高精細データでの画像取得を可能にした高精細 CT「Aquilion Precision」と先進のAI技術によって実現した超解像画像再構成技術(以下超解像 DLR)「PIQE(ピーク)」により、ADCT の高精細化とさらなる被ばく低減を両立する。また、回転速度の高速化、ガントリの剛性を強化するなどハードウェアを一新し、高い時間分解能(撮影時間の速さ)を獲得したことで ADCT の臨床価値を高める。さらに、AI を活用した自動化技術「INSTINX(インスティンクス)」により、医療機関等の連携・医療の効率化がもとめられる医療情勢において、迅速かつ簡便なプロセスで、信頼性と正確性に優れた情報の提供を目指す。

■本製品の特長

・高精細 ADCT による臨床価値の提供
超解像DLR「PIQE」と高剛性フレーム技術を採用したことで、最速架台回転速度 0.24 秒へ高速化。CTに求められる重要な要素となる「広く、細かく、速く」を高い次元で実現する。心臓や小児・乳幼児など細かな臓器の描出能や高い時間分解能(撮影時間の速さ)が求められる検査において、1 回で撮影できる体軸方向の広さを活かしたボリュームスキャンの適用範囲の拡大が期待される。X 線光学系技術として新型検出器と新型 X 線管を採用。新型検出器は、従来型検出器に比べ約 40%の電気ノイズが低減するため、従来同等のデータを収集する際に必要な被ばく線量を低減できるためさらなる低侵襲検査が期待できる。また新型X線管は、70kV / 1400mAの低管電圧 / 高出力撮影が可能となり、個々の検査内容に応じた柔軟な条件設定や低造影剤検査に貢献する。

・AI を中心とした先進自動化技術「INSTINX」による検査運用
CT 検査においては高機能化に伴いより操作が複雑化している。そこでキヤノンメディカルは効率化と一貫性を持たせワークフローを支援する新たな自動化技術「INSTINX」を開発。AI 技術を活用して根本から検査運用を再設計した。ガントリ内蔵のキヤノン製カメラを用いた映像を基に、患者さんの体位を検出し簡便に素早くポジショニングを自動で算出できる。さらに、独自の銀(Ag)のフィルターを使用し、被ばくを大幅に抑制した位置決め撮影で取得したデータから、撮影範囲を自動設定する機能や、画像表示の自動レイアウト機能を搭載。新たな UX デザインも世界中の医療施設での臨床試験に基づいて徹底的に洗練され、より直感的な操作が可能となる。

・高品質な検査環境の提供と高効率な施設運用への貢献
優しく洗練された安心感を与えるラウンドデザインを中心に、800mm大開口径やボアライティング機構、寝台左右動機構の範囲拡張など、低侵襲な検査をサポートする多数の機能を搭載。抗菌対応の寝台マットや操作パネルを採用し、院内感染にも配慮した製品設計も実施している。優れた検査環境の実現と共に、INSTINX の搭載による迅速かつ簡便な操作プロセスを実現。検査フローの短縮、院内の柔軟なリソースの割り当てへの貢献や、AI を活用した検査効率の向上で施設の労働環境・生産性向上を目指す。

問い合わせ=キヤノンメディカルシステムズ 広報室
TEL: 0287-26-5100

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