2002年度 月刊新医療8月号論文サマリー(和文)


HISと連携したRIS・PACS・レポーティングシステム

蓮尾金博

国立国際医療センター放射線科

HISと連携し、RIS/PACS/レポーティングが一体となった放射線部門システムを構築した。ここではHIS との緊密な連携により、部門間の垣根を意識することなく効率的に放射線診療が遂行可能である。

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PACS時代における理想的な画像診断レポート

村上純滋

麻生飯塚病院副院長

画像診断装置の発展、普及とともに、検査数、画像数は爆発的に増加しているが、放射線診断医の絶対数は追いつかない現状である。電子カルテ、PACSが進行する中で、放射線科の地位を確立し、読影医不足を補う理想的な画像診断レポーティングシステムが望まれる。

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福井医科大学病院での新しいPACS

上坂秀樹

福井医科大学附属病院放射線部

PACSは、ネットワーク技術の進歩や高性能PCの利用によりユーザーサイドでコントロールできるようになった。われわれが構築したシステムは、何ができるかを求めるのではなく何がしたいかを議論し、その要求を実現することで成功を収めた。そのためには、切り捨てられる部分を容認する柔軟な発想が必要であった。

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県立愛知病院でのPACSの概要と構築のポイント

浅井龍二

県立愛知病院放射線科

場所をとらず、迅速に検索参照が可能で、安価なPACSをMacintoshベースで構築した。独自の患者情報データベース・レポートシステムと連携させ、過去画像が随時迅速に閲覧でき、参照画像の報告書添付も容易である。

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総合医療情報システムの構築を目指して

神立 進

放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院

放医研では、7年前からPACSを開始している。3年前から、モニター診断フィルム併用により診断業務を開始した。2002年4月から、完全なフィルムレス診断に踏み切った。今まで、すべてデータはメインサーバーから転送していたが、02年4月診断部門にサブサーバーを設置し、読影用ワークステーションとギガビットで結び、高速なデータ転送を行っている。

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画像読影診断システムe−COLDISとWSネットワーク

井田正博

都立荏原病院放射線科

都立荏原病院放射線科ではe-COLDISとAquariusNETを導入して比較的低予算で小規模PACSを構築し、フィルムレス診断も可能となった。周囲の評価は高く、院外からの診断依頼も増えた。本稿ではシステム構築までの経緯やモダリティとの連動、音声入力システム、ワークフローの変化、ティーチングファイルへの応用や、課題を述べる。

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総合南東北病院PACSの現状と技術的改良点

小島正徳

(財)脳神経疾患研究所附属総合東北病院放射線科

画像ファイリングシステム構築は目的を明確にして構築を行うことが重要と考えている。当院においてはコンピュータ委員会を中心として医療情報の電子化に向けて検討しているが、各診療科の迅速な画像情報の提供を目的にPACSを導入した。さまざまな機種の接続の問題点、搬入ソフトの数多くの改善点を経てPACSは現在院内で便利な画像の活用手段となっている。当院におけるPACSの現状と技術的改良点及び放射線科技術部門内のユニークなシステムの活用法について報告する。

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素晴らしきかな電子カルテ

稲本一夫

医療法人医誠会病院ソフィア健康増進センター

医誠会病院に導入された電子カルテ・フィルムレスは患者と医師間、医療職種間の情報の共有をもたらした。患者にCRT画面で大きく画像を見せることは、強いインパクトを与える。電子カルテは大きな変革をもたらした。

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最近の腹部MRIの進歩

遠田 譲

東京女子医科大学放射線医学教室

傾斜磁場の強化、gradient echo法の改良、parallel imagingの臨床応用により、腹部MRI検査はさらに高速化した。造影ダイナミック検査、造影3D―MRA、MRCPなどの時間分解能、空間分解能が改善し、他の方法を凌駕するようになった。

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