オリンパス/超音波内視鏡下生検術向けのシングルユース生検針発売(25.10.6)
オリンパスは、主にすい臓がんなどの疾患に対し、超音波内視鏡を用いて行われる「超音波内視鏡下生検術」(以下、EUS-FNA)で使用するシングルユース生検針「SecureFlex(セキュアフレックス)」を、日本および欧州で今秋販売開始する。また、その他の地域についても、各国の法規制対応の準備が整い次第、導入していく。なお、本製品は10月30日(木)~11月2日(日)に神戸ポートピアで開催される「第33回日本消化器関連学会週間(JDDW)」に出展。
超音波内視鏡下生検術(EUS-FNA: Endoscopic Ultrasound-Fine Needle Acquisition or Aspiration)とは
口から超音波内視鏡を挿入し、超音波で粘膜下の状況を確認しながら、内視鏡では直接アクセスできないすい臓、粘膜下腫瘍、リンパ節などに、消化管壁を介して針を刺し、組織・細胞を採取する検査である。採取された組織は顕微鏡などで観察され、良性か悪性かの病理診断を行う。
●製品名
ディスポーザブル吸引生検針 NA-U201H
●発売予定日
2025年11月4日(日本)/2025年秋(欧州)
主な特長
■多面的な針先構造により、より多くの組織検体採取に貢献
本製品は、多角的なカットを施した「Dual-Beveled Raptor Tip」を採用した。刺さりやすさを向上させるため、上下の刃面に鋭利なエッジ加工を施した。また組織が針の中へ入りやすくなるよう、サイドの刃面を内向きにしました。これらの構造により、組織検体をきれいに切り取り、組織を傷つけず細胞構造を保持しながら、より多くの組織検体の採取が可能となる。
■柔軟な挿入部により、困難な部位へのスムーズなアプローチをサポート
EUS-FNAでより精度の高い診断を行うためには、狙った部位への正確な穿刺が求められる。すい臓がんがよく発生すると言われる膵頭部は特にアプローチが難しく、内視鏡の先端を大きく湾曲させて行う場合がある。本製品は内視鏡の先端が大きく湾曲した状態でも挿入しやすいよう、しなやかな設計を目指した。柔軟性の高いナイチノール針と多層構造のシースを採用することで、少ない力で滑らかな挿入をサポートし、穿刺困難部位へのアクセスに貢献する。
■問い合わせ=
オリンパス コミュニケーションズ
Global-Public_Relations@olympus.com